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略式の結納交換
都会地では、双方で仲人宅に結納をもちよって、その場で交換したあと、乾杯して、おすしなどをとりよせ、一同祝膳につく方法が、時間的にも経済的にも節約できる合理的な方法として喜ばれ、さかんに行われるようになりました。
この場合の費用は婿方、または両家で負担します。仲人にお礼として祝儀を包むか、あるいは後日結婚式がすんでからにするかは、両家でよく相談してきめます。
略式の結納のとりかわしの手順は次の通りです。
@ 着席は図のような順位にしたがいます。お茶はさけて桜湯、昆布茶、九重茶を出します。
A 挨拶はまず婿側の親から仲人になされます。
「本日は吉日を選んで結納を持参いたしました。先さまにお納めいただけますよう、どうぞよろしくお願い
いたします。
仲人は、「おめでとうございます。略式でおそれ入りますが、お取り次ぎさせていただきます」と挨拶をかえし、嫁方の本人の前に結納を運び、
「おめでとうございます。結納をお取り次ぎいたします。幾久しくお納めねがいます」
B 嫁方の親は「ありがとうございます。幾久しくお受けいたします」と、いう挨拶を返します。
嫁方の親が受け書を書き入れ、仲人がそれを嫁方の結納品に添えて、こんどは婿方へ。これはさきと同じ要領でくり返します。最後に仲人は、
「本日とどこおりなくご両家に御結納をお納め願いました。まことにおめでとうございます」と、しめくくりの挨拶をいたします。
そのあと、茶菓子または、祝膳で祝盃をあげて、明るく語り合います。なお、このとき、仲人も交えて結婚式の日どり、今後の予定などについて打ち合わせをすればなにかと好都合でしょう。
さらに簡略に形式ぬきにするなら、仲人の手をわずらわせず、両家の本人または親がそれぞれ先方へ直接結納をとどけても、それはそれとして好ましい傾向といえましょう。
いずれの場合でも、儀式的な折り目正しさだけは失わないようにしたいものです。
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荷物送り
嫁側の荷物を新居に予定されたところに、挙式一週間以内に送り届けるのが荷物送りです。
嫁側では親しい知人や親戚、あるいは仲人に頼む場合もありますが、適当な方に荷宰領を頼み、お祝いの酒を出し、「本日はお役目ご苦労さまです。どうぞよろしくお願いいたします」と、挨拶して目録と荷物を照合してカギを渡します。
荷物目録は、家族書と同様、奉書紙をたたんで、次のように書きますが、デパートなどにも市販しています。受取人や差出人の名前は書く必要はありません。
荷物送りを正式にする場合は、前もって仲人にも知らせて立ちあってもらいます。まず仲人は、嫁側を訪ねて荷物目録とカギを受け取り、簡単な祝膳をうけるか乾杯して、荷物より先に婿側に行って荷物の到着を待ちます。
荷物が到着したら、仲人は目録とカギを婿方に渡して「おめでとうございます」と挨拶して、簡単な祝いのもてなしを受けます。
両親とは別のアパート住いなどの場合は、しかるべき人に頼んで荷物をとどけます。仲人は目録だけを嫁側から婿側にとどけるだけでもよろしいでしょう。
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おみやげ
花嫁から婿方の両親や家族に、みやげものを持参する習慣があります。もっとも都会ではこの習慣はだんだん少なくなっているようです。双方でよく打ち合わせた上で贈るか、それともやめるかを決めるとよいでしょう。
持参する場合は、土地の風習にもよりますが、普通衣料品や履物など。紙に包んで水引をかけ、表書は「祖父様 淑枝」「母上様 淑枝」というふうに書き、荷物送りのとき一緒に送っておきます。
おみやげは、花嫁が自分の手で、一人一人に直接渡すのが正式です。また、おみやげを持参したら、嫁の里帰りのときに新郎から嫁方の家族に、みやげを持参しなければなりません。
できることならこのような習慣はしないようにしたほうがよいでしょう。
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